【イベント報告】特別講座「はじめての拓本」@堺なかもず本校
どうも、こんにちは。昇遊です。先日、私たちは文化遺産の保存と研究に貢献するため(という壮大な建前を掲げ)、単発の拓本講座を開催しました!
「そもそも拓本ってなんですの?」という方が多いですよね。
だから思っていたんです。ステータスを好奇心に振り切った稀有な方が1,2人来てくれたらいいほうだ、と。それが、なんと。すぐに予定数一杯になったというのですから、焦りました。嬉しい誤算です。
拓本というのは、石碑や金属板、木材などに刻まれた文字や図案を紙に転写して保存する技術やその成果物を指します。今回実施したものとは手法は違いますが、「魚拓」などイメージしやすいかと思います。詳しい話は、いつか書きます。
さて、嬉しい誤算といっても、誤算は誤算。誤算には相応の対価が要求されるものです。準備には大変な苦労がありました。拓本をとる対象(被拓物)の準備が、全く足りなかったのです。2人分くらいでいいだろうと私は思っていました。愚かものっ。
いろいろと走り回りましたが、何とか準備が間に合いました。むしろ多めに準備ができました。
開催にあたり、相談に乗っていただきました「大阪教材社」様にはこの場を借りて御礼申し上げます。
という訳で、開催しました!
特別講座「はじめての拓本」!!
特別講座「はじめての拓本」 @なかもず
今回の目標
拓本とは何かを知り、実際に自分で拓本をとれること。
解説
まずは、ざっくり基礎知識の解説を行いました。
・拓本の歴史
・乾拓法と湿拓法(直接/間接法)
・道具や手順の説明
などなど
拓本体験の様子
墨をポンポンとうつための「タンポ(拓包)」から作ります。
紙を当て、水で濡らして、ブラシで叩いていきます。こうすることにより、紙が被拓物にぴったりくっつきます。
紙が乾いて浮いてくる前に、先ほど作ったタンポで墨をうっていきます。
最初は均等な濃さに仕上げるのに苦労されている方も多かったですが、皆様どんどんと上達されていました。作業を始めると没頭できるので、時間はあっという間に過ぎていきました。
▲成果物
ご参加いただいた方々から、「2時間があっという間に過ぎた」「楽しい時間だった」とお言葉をいただきました。走り回ったかいがありました。
印刷技術が発達した現代で、拓本を体験する機会はあまりありませんが、やってみると楽しいものです。こういった歴史に触れるささやかな機会を、これからも提供していければと考えております。とにかく「ハードルを低く、低く」、いろんな切り口で楽しんで頂けるような講座をこれからも開催していきます。
同内容の講座は、数か月後にまた開催する予定です。(講師の手が空いていれば…)
イベント情報は、アトリエ桔梗なかもず本校のInstagram等から発信しております。ご興味あればぜひフォローくださいませ。
それでは、また。
開催概要
・日時:2024/2/12(月)
・会場:アトリエ桔梗なかもず本校
ご参加の皆様、ありがとうございました!
また、リクエストがあれば開催します!